リクシルの担当者、「Iさん」。可愛いのに推しが強い・天然キャラ・打たれ強い。
何気なく他業者メーカーさんの工場見学の話をしていたら、「うちの工場も是非!!!」
とすぐに日程が決まり、初めて見学をさせて頂きました(^^)/誘って頂ける事に、感謝です☆
工務責任者の堀田です!皆さま、いつもお世話になっております。
今日は、もっともっと皆様のお役に立てるよう、更なる知識を得て、これからも正しい情報を発信していきたいと思います。
まずは工場長より、ご挨拶を頂き、この工場の概要や注意事項などを説明して頂きました。
ここでは衛生陶器、具体的には、トイレの便器と洗面ボウルを作っているとの事でした。
この建物は、元々体育館として使われていたそうで、外観はまさにそのような造りをしていました。
工場見学の前に…
ミニチュアトイレの型に、実際に使われる便器の素材を流し込んでいます。
見学後、どのようになっているのでしょう?
この先を左に曲がると、広大な敷地に工場が建ち並んでいました。
工場内は、撮影NGですので、イメージを膨らませながら、私の話しにお付き合い頂けると幸いです!
この日は、35℃前後の日差しで、暑いというか、肌が痛いような感じでした。
割と涼しい中で、上から順々に吊るされた便器がずら~っと並んで、くるくる回っている、機械だらけの生産ラインを想像していました💦
最初の工程である、素材を型枠に入れて、枠を外した状態の作業工程を見せてもらいました。
中に入った瞬間、「涼しい~(^^)v」と思ったのは束の間。想像とは真逆!!ほとんどが手作業なんです!驚きました。
更に、涼しいのが束の間だったのは、外の気温が高かった為、錯覚だったのです。
工場内は、製品の為の温度管理がされていて、30℃前後を保っていました。
出来上がりの便器の、二回り位大きな型に、長年研究されてきた素材を流し込んでいきます。
その後、1時間後には型を手で外し、便器の原型がずらっと並んでいます。
見た目は、便器の形をした、濡れた泥のようでした。(悪意はありません)
二人ひと組となって、まだ柔らかい濡れた状態の便器を、道具を使って、滑らかに施していきます。
速乾性があった方が良いのではないか?と尋ねましたが、これから何工程と進んでいく最初のこの工程がとても重要だそうで、柔らかいうちにしっかり原型を作って、次の工程へと進んでいくようです。
そのすぐ隣では、また驚きの光景があり、そこでは、研修生の訓練の作業スペースがありました。
色々な訓練の中の一つに、洗面ボウルの穴あけ?!があり、それを体験させて頂きました!
これも手作業だというので、またまた驚きです!水が下水へと流れていく所です。
洗面ボウルと同じ素材で10㎝四方のものと、穴あけする実際の道具で、教えてもらいながら早速穴あけを始めました。
便器と同様、柔らかく濡れた状態で、穴あけ後の処理をしていくので、やはり人の手の技術が必要になります。
穴あけの裏側が、私達のはボロッと剥がれたり、ガサガサしていたりするのですが、技術者の仕上がりはツルっときれいなものでした。
その後も何ヶ所か、違う建物の工場を見学し、釉薬の吹き付けでは、さすがに機械100%の工程でしたが、昔は手作業であったことを聞き、
技術者の凄さを感じました。他にも、陶器を焼いている所も見せてもらいました。
少し離れた場所からのぞき込んだ炎の迫力は怖いくらいでした。一気に高温にすると割れてしまうので、400℃で焼き始め、一番高温では1000℃までになり、徐々に低くして焼き上げていくそうです。
又、最終検査では、検査資格を持った方達が、目と耳で、厳しく、確認を何度も何度も繰り返しておられました。
ここでは陶器の生産になるので、この後は、愛知県の工場へ送られて、製品化へとなっていきます。
気が付けば、工場を出る時には、全員汗びっしょり💦向かった先は、展示場ルーム。
クーラーがガンガン効いてて、天国のようでした(@^^)/~~~冷たいお茶を準備して下さり、有難うございます。
生き返りました。
ここまでで、約1時間ちょっとが経過。さて、ミニチュアトイレはどのようになっているのでしょう。
実工程のように、二人ひと組で、ひとつひとつ枠を外していきます。
枠と枠の継ぎ目には筋が残っていたりするので、それを、金属のへらのようなもので、滑らかにしていきます。
私が不器用な事を知っている男性2人は、心配そうにのぞき込んでいます。リクシルの方も、つられて心配な様子。
堀田さんは器用なので、上手くできそうですね!みんな笑ってる(+_+)
実際も、1時間程度で型から外すので、同じ柔らかさだそうです。
あとは処分するので、ぐにゃっとしてみていいですよ。と言われ、そのもろさを体感出来ました。
私達はたった1時間程度、見て聞いて歩いただけでしたが、とても過酷な中で、高い技術としっかりとした安全性を確保しながら、
それぞれの持ち場で真剣にモノづくりをされているのだと思うと、日本の誇れる技術がここにあるんだなぁと、感心するばかりでした。
勝手に想像した工場内のイメージが吹き飛びました。たくさんのレーンがあるのではなく、手作業中心の、速くて細やかな工程を経て、出来上がっていく。まさかのアナログ的な工程は、驚きの連続でした。
丁寧に案内をして下さった塚口さん、清田さん、福木さん、有難うございます。
また、工場で働かれている皆様、大変お邪魔致しました。有難うございます。
貴重な時間を作って頂き、心より感謝申し上げます。