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太陽光発電が向いてない家とは?メリット・デメリットを紹介!

環境にいいことをしようと思っても、漠然としたイメージだったり、何をすればよいのか分からなかったり、という方もいらっしゃるかと思います。

太陽光発電についても、環境にいいこと自体はなんとなくわかってても、自分の家につけるかどうかとなると、メリットやデメリットをまず気にする方が多いでしょう。

もちろん、設置するのであれば、メリットやデメリットについて把握してから検討するべきです。

今回は、太陽光発電のメリットとデメリットを紹介しますので、ぜひ最後まで読んでご検討の材料になさってください。

メリットとデメリットのバランスを比較して設置するかどうかを決定すれば、設置して後悔することがなくなるでしょう。

関連記事:太陽光発電の価格相場とは?仕組みや導入メリットについて紹介 

太陽光パネルの設置のデメリット

まずは太陽光パネルの設置のデメリットについて解説します。
住宅用によく使われる10kW未満のものについて、主に触れていきたいと思います。

太陽光パネルの設置のデメリットには以下のようなものがあります。 

・発電量が天候に左右される
・屋根の形状や周辺環境により不向きな家もある
・近隣住民とのトラブル
・施工不良による雨漏れ

発電量が天候に左右される

太陽光発電のエネルギー源は、太陽の光です。
太陽が沈んでいく夕方から朝日が昇ってくるまでの間は、当然太陽の光は当たりません。

そのため、お住まいの地域の日照時間や気温などが影響して発電量が変わってきます。

また、冬の寒い時期は日照時間が短くなるので、発電量は少なくなってきます。年間を通してどの面の屋根が一番適しているか、方角もよく確かめる必要があります。

太陽電池の出力は、ほぼ日射量に比例するため、曇りや雨の日は、晴れの日と比べると発電量はかなり落ち込みます。

ちなみに、日射量がゼロでなければ、曇りや雨の日でも発電は可能です。

屋根のサイズや周辺環境により不向きな家もある

以下のような屋根は太陽光発電には不向きです。

・サイズが小さい屋根
・急勾配の屋根
・北面に向いている屋根

上記のような屋根には設置しない方が良い場合が多いです。
南面を100%とすると、東西面は、80〜85%の発電量となります。

一番発電効率が良いと言われる方位・角度は、南面の30度。

しかし、建物や木々が覆っていては、陰になるため思うように発電できません。

もし東西面があって、陰にならないなどの条件次第では、南面より東西面に設置した方が良い場合もあります。

近隣住民とのトラブル

先ほどの話と少しつながりますが、南面を100%とすると、北面は60%の発電量となってしまいます。

発電量が落ちることへの懸念よりも、北面に設置すると、隣の家への光害(反射光)の影響が予測される為、北面の設置はおすすめしていません。

施工不良による雨漏れ

こちらは、ずさんな業者による結果なのですが、そういう業者を引き当てないように確認作業をすることも大切です。

相見積もりを取った際に、相場より高すぎる金額も問題ですが、あまりにも相場より安い金額だけを見て、飛びついてしまうと施工不良が起きやすい事も事実です。

見積もりに少しでも疑問を抱いたら、以下のようなことを確認した方が良いでしょう。

・どこのメーカーで何kW設置するのか?
・実際工事はどのように進めていくのか?
・雨漏れしないようにどういう設置の仕方をするのか?

また、屋根が経年劣化している場合にも、現地調査の時にちゃんと見てもらい、どのようにすると良いかのアドバイスを受け、小さな疑問・質問もしっかり聞いてみることが大切です。

太陽光発電が不向きな屋根

電気代、ガス代、灯油代など光熱費の高騰や、本格的に進んでいる省エネに対して考える方であれば、太陽光発電システムは設置した方が良いと思いますが、上記のデメリットに関して、「屋根のサイズや周辺環境により不向きな家もある」ということに触れました。

その言葉通り、全ての屋根に設置出来るというわけではありません。
設置に向かない屋根をお伝えしたいと思います。

関連記事:太陽光発電のパネル設置費用は?新築や既存住宅など状況に応じた相場を解説

建物や木などで陰になり、太陽の光を遮ってしまう屋根

発電量は日照時間や気温などが大きく影響しますが、そもそも陰になってしまうと発電量は著しく低下します。

樹木などで伐採してもよい時や、その結果十分な発電量が見込める時は、設置は可能です。

設置する屋根の方位が北面の屋根や急勾配の屋根

太陽光が一番力を発揮する方位は、南向きです。
太陽は東から昇って南、西へと沈んでいきます。南を100%とすると、東・西向きは80%〜85%の発電量となり、北向きは約60%まで下がります。

発電量が少なくなることと、隣の家への光害(反射光)の影響が予測される為、北面の設置はおすすめできません。

また、一番効率が良い屋根の角度は30度とされます。
これは入射角によるもので、入って来る光の当たり具合、光の道筋が最も適している角度と言われています。

逆に急勾配の屋根だと、光の当たり具合が悪くなることと、急勾配に対する部材の強度などにも影響してくる為、不向きとされています。

屋根の形状や屋根のサイズが小さい家や経年劣化した屋根

屋根4種類(切妻屋根、寄棟屋根、陸屋根、片流れ屋根)

上にあるのは、一般的に多く見られる4タイプの屋根の形状です。

寄棟屋根の場合、1カ所当たりの屋根のサイズが小さいと、パネルが設置できない事があったり、効率よく回路が組めないため、設置しない方が良い場合があります。

陸屋根の場合は、設置には基本問題ありませんが、勾配を付ける為に専用の架台を必要とするので、標準の部材より初期費用がかかってきます。

切妻屋根や型流れ屋根の場合は、形状に問題はありませんが、方位(向き)に注意が必要です。

その他にも、経年劣化がひどい場合は、現地調査の時にきちんと見てもらう必要があります。
耐荷重や下地の劣化なども考えられるので、必要に応じて屋根の葺き替えや塗装などを行ってから設置することもあります。

どのような形にしても、信頼できる業者としっかり話し合うことや、複数社を比較して検討することが大切です。

太陽光発電の売電価格は低下傾向に

売電単価の低下と共に、太陽光の設置費用も徐々に下がってきました。

2009年11月に始まった「余剰電力買取制度」では、売電価格は48円から始まり、2011年度では42円、その後も38円、37円と年々少しずつ低下していきました。

余剰電力買取制度が始まった頃には、国や各自治体から、高額な補助金も出されていました。
2009年11月以前の売電単価は24円でしたが、国が太陽光を普及促進する為に、売電も補助金も一気に高額な金額が設定されたのです。

その結果、2009年以降2012年までの間に、住宅用太陽光発電は、本格的に普及していきました。

その後、2012年にFIT制度に切り替わり、10kW以上の産業用太陽光発電が加わったり、太陽光以外の再生可能エネルギーの買取制度が始まりました。

しかし、太陽光の普及が進むに連れて市場が大きくなってくると、太陽光の設置費用が下がって来るので売電単価も低下してきています。

2023年度の売電単価は、1kWh=16円となっています。

売電単価は全国の平均的な販売価格や、適正な利潤などを鑑みて、中立的な「調達価格等算定委員会」の意見を尊重し、最終的には経済産業大臣が決定しています。

これまでの、売電単価と太陽光発電の設置費用の推移は以下の通りです。

売電の契約年度 売電単価(円/kWh)

出力制限対応あり

太陽光発電の設置平均金額動向
2009年度11月以降 48円 65万円〜70万円
2010年度 48円 65万円〜70万円
2011年度 42円 55万円〜60万円
2012年度 42円 45万円〜50万円
2013年度 38円 40万円〜50万円
2014年度 37円 40万円前後
2015年度 35円 35万円〜40万円
2016年度 33円 35万円〜40万円
2017年度 30円  35万円〜40万円
2018年度 28円  35万円〜40万円
2019年度 26円  35万円〜40万円
2020年度 21円  35万円〜40万円
2021年度 19円  35万円〜40万円
2022年度 17円  26万円前後
2023年度 16円  26万円前後

※出典元:資源エネルギー庁webサイト

そもそも太陽光発電の仕組みとは?

今まで、太陽光発電に関して、デメリットに注意するように言ってきましたが、そもそもの仕組みを簡潔に説明します。

太陽光発電システムの、主な機器と役割は以下の通りです。

・太陽光パネル(モジュール):太陽の光を受け、電気に変換します。
・接続箱:太陽光パネルから集めた直流の電気を1つにまとめ、パワーコンディショナ(パワコン)へ送ります。
・パワーコンディショナ(パワコン):接続箱で集められた直流の電気を、家で使えるように交流の電気に変換します。
・発電モニタ:発電量や消費電力などを表示して見える化します。

これらのシステムを、家の分電盤につないで、それぞれの配線に電気を送っていきます。

モニターがあることで、本当に太陽光パネルが効果的に動いているのかが分かるようになっています。

太陽光パネルの設置のメリット

ここでは、太陽光パネルを設置するメリットについてお話します。

売電収入が得られる

太陽光パネルの設置メリットとして、10年間のFIT制度(固定価格買取制度)により、10年間は、売電収入を得ることができます。

発電した金額から自家消費した分を引いたものが、売電収入になります。

発電金額は以下のような式でおおよその概算値が求められます。

売電単価(円/kWh)×発電した電気容量(kWh)=発電金額(円)

電気代次第では売って売電収入を得るよりも、ご自身で使うことの方がお得な場合もあります。

このように柔軟に対応できるのも太陽光パネルのメリットと言えます。

断熱効果がある

意外かもしれませんが、実際に太陽光パネルを設置された多くの方から言われるのが、断熱効果です。

「2階にいても冬は前みたいに寒くない。夏も暑さが和らいでいます。」といった声も聞きます。

特に夏の時期は、エアコンの温度設定をそこまで下げなくてよくなり、電気代が安くなっていることを実感されています。

太陽光パネルによる断熱効果、太陽光発電による電気代の節約、モニターによる電気の使用状況の見える化の相乗効果により、このようなお声を多く頂いております。

また、太陽光・オール電化にする前は、検針票の電気代だけ見ていたけど、検針票の内訳も見るようになったそうです。
どの時間帯にどれだけ電気を使っているかなどを見て、節電意識が生まれ、我慢せず省エネに取り組んでいるようです。

蓄電池と組み合わせることで更なる電気代削減も

太陽光発電では、太陽が出ている時に発電しますので、夜間の電気は買って使う事になります。

蓄電池と組み合わせると電気を作って貯めることが出来るので、使用量が多い夜間の電気も太陽光の電気でまかなう事ができ、さらなる電気代削減が期待出来ます。

関連記事:太陽光発電システムと蓄電池を連携して使用するメリットを解説

我慢をしない節電ができる

現在、電気のない世の中は想像できないほどに、電気が必須な社会になっていますが、世界情勢を背景としたエネルギー価格の高騰により、一般家庭にも大変な影響を与えています。

光熱費を減らそうと思った時や、電力不足によって「節電」を呼びかけられた時「使わない電気をこまめに消す」「暑い夏・寒い冬でもエアコンをあまり使わないようにする」などがすぐに思い浮かぶ方が多いかと思います。

このように「節電」には「注意や我慢をする」といったイメージになりがちですが、太陽光発電やオール電化を活用する事で、省エネの意識が芽生え、我慢しない快適な生活を送ることができます。

まとめ 

「環境」と一言でいっても、生きていくために必要な、水や食料、空気など環境汚染の問題などが山積みです。

「世界への貢献」と国の政策で言われると、個人が関わるのは難しそうなイメージを抱いてしまう方も多くいらっしゃるかもしれません。

しかし、個人でも出来る環境への取り組みは、小さな事から始められます。
家の中を見てみると、電気は1日中使われています。家で消費するエネルギーの殆どは電気なので、電気使用量を見直していく事で、省エネにつながります。
使っていない家電は、コンセントを抜いたり、コンセントごとにオン・オフ出来るコンセントにする事もおすすめです。

又、オール電化の料金プランの特徴を活かして、夜間の時間帯に食洗機をかけたり、朝の時間帯に洗濯機を回しておくなど、個人の「ちょっとした事」の積み重ねを行う事で、環境の問題に貢献できるのではないでしょうか?

日本の世帯数を考えると、ちょっとした事も、大きな事へとつながっていきそうですね。